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ねむるちゃんの奇跡と不思議 2

前回の続き。
ねむるちゃんがくれた奇跡のことを書きます。

きっとほかの人から見たら、
錯覚とかこじつけに感じるんだろうなって思う。
でも、いいの。
おねいちゃんが感じたことが、
おねいちゃんにとっての真実であり現実だから。


191011_3.jpg


奇跡の食欲と奇跡の誕生日

おねいちゃんが安楽死を考えて、先生が来るまでのあいだに、
ねむるは嘘みたいに苦しそうじゃなくなった。
でも、往診してくれた先生は「あと1週間くらいかな」って。
7月16日だった。
あと1週間……。
ねむるの14歳の誕生日は8月7日。あと3週間以上ある。
前もブログにちょっと書いたけど、
おねいちゃん、ねむるが10歳を過ぎたころから
頭に「14歳」っていうのがずーっとあったの。
でも、あと1週間なら、14歳を迎えることはできない……。

でもね、そこからねむるは奇跡を起こしてくれた。
毎日、ものすごーくたくさん食べてくれるようになった。
大好きな焼きいもは毎日半分食べたし、
牛肉もラム肉も鶏肉も、サーモンもマグロも、
アイスクリームもプリンも、ジャーキーも、
なんとカリカリフードまでもりもり食べてくれた。
酸素室のなかでどんどん太っていって、
「ねむるー。酸素室に入らなくなっちゃうよー」なんて笑わせてくれた。
とっくに寝たきりになって、体は自由にならなかったのに、
ねむるはありのままを受け入れて、文句ひとついわなかった。
ほんとうにほんとうに尊い時間を過ごすことができた。
おねいちゃん、ねむるは誕生日まで一緒にいてくれる、って確信した。
そうしたら、ほんとうに14歳までがんばってくれた。

8月7日。北海道の七夕の日、ねむるは14歳になった。
おめでとう。ありがとう。
お誕生日には、どんなごちそうをあげればいいのか、
おねいちゃん困ったよ。
だって、おいしいものはもう全部あげてたんだもん。
だからね、おそばを茹でた。
ねむる、おそばをちゅるちゅるするのが好きだったからね。
ねむるがあんなに食欲を取り戻したのも、
おねいちゃんのためだったんじゃないかな、って思ってる。
もし、ねむるがあのまま何も食べずに旅立ってしまったら、
ねむるにおいしいものをたくさん食べさせたかった……って、
おねいちゃん、もっとめそめそしてたと思うから。

ねむるが14歳になってくれて、すごく嬉しかった。
でもね、怖かった。
14歳になったから、もうお別れなんじゃないか、って。
そうしたら、ほんとうにそうなっちゃった。
誕生日の次の日から容態が急変して、
4日後の8月11日、明け方の4時23分、
ねむるは天に還ってしまいました。

でもね、あとで先生は、
「そんなにがんばったのは奇跡だよ」って言ってくれた。
おねいちゃんも、そう思う。
ねむるはおねいちゃんのために、
奇跡を起こして14歳になってくれたんだ。


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にっこりの声

8月11日、明け方の4時23分。
ねむるは息を引き取った途端、天に駆け上がっていった。
おねいちゃん、そう感じた。
迷うことなく、まっすぐ、還るべき世界に還っていった、って。
それはおねいちゃんだけじゃなく、おにーちゃんも感じたんだって。
ねむるのお顔はただ寝てるようにも見えるんだけど、
おねいちゃんは、もうここにねむるはいないんだな、って思った。
しょぼぼんとして、ちょっと情けないお顔だった。

でもね、次の日。
火葬するために出かける前、ねむるのお顔が変わったの。
ものすごーくにっこりしてるの。
目じりが下がって、口角が上がって。ほんとうに、にっこりしてるの。
まるで幸せな夢をみているような笑顔だった。
そのときね、
「あー。ねむる、幸せだった」
って、ねむるが言ったの。
これも声で聞いたんじゃなくて、
頭のなかに言葉がはっきり入ってきたの。
あのとき、お別れの言葉を伝えてくれたときみたいに。

にっこりしながら、「あー。ねむる、幸せだった」って。
最後にねむるは、
ものすごく大きなプレゼントをおねいちゃんにくれた。
あのときのにっこりしたねむるの顔を思い浮かべると、
おねいちゃん、胸がじーんと温かくなって、
ねむるのことと、ねむると過ごした14年が、
愛おしくて愛おしくてたまらなくなるよ。

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また長くなったから、3へ続きます。

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